自転車メカニック35年キャリアの親父日記

35年キャリアの自転車店親父の人生や思う事を書きまくる。

自転車修理上達法 先輩からのアドバイス

いらなくなったボロボロの自転車をちゃんと再生すると間違いなく、上達するというアドバイスを先輩からいただいて、当時住んでいたマンションの管理人さんから、かなり使い込んだもってこいのミニサイクルがあったので、いただいた。まずは、とりあえず見かけは悪いが乗って走れるところまで直して買い物などに使っているとある時、男の子が近づいて来て、「パパあれうちの捨てた自転車だよね。」ってお父さんに結構大きな声でこっちを指差しながら、「新しい自転車も買えない可哀想な人」って感じで親子に見られた?お父さんは、新しい綺麗な自転車に子供を乗せてさっそうと出掛けていった。「まずいなあ、お気の毒がられちゃったよう」ちょこっと私の心は深く傷ついた。(//∇//)

自転車の修理プランを立てた。

前後車輪のスポークの組替え

とりあえずフレームの剥離塗装、事前に部品を取っ払って、マスキングしてモスグリーン塗装を実施。

組み付け、回転部には充分グリースを充填、ペダルは、交換。

周辺部品は錆びてはいたがワイヤーブラシで剥がし、ピカールでピッカピッカ。

チェーンそれほどの伸び劣化もなく、ジョイント部品だけ交換して、チェーンケースはわずかに凹みがあったが目立たないのでそのまんま組み付けた。結構、ええんでねえかぐらいに仕上げた。

快適に走るわ走るわ。34ヶ月過ぎた頃、あの子供とご夫婦とマンションの駐輪場で遭遇、私と自転車を見て結構 びっくりしてた。同じ駐輪場に止めておいたから、自分たちの捨てた自転車がピッカピカになってるのを見てたと思ったんだけどなあ(^)

男の子が「あの人、すごい」っていってくれたのがとっても嬉しかったなあ。最初の出会いで気の毒がられたものなあ٩(^‿^)۶よかったよかった。深く傷ついた私の心が癒され回復した。

こういった古い自転車を3台ばかり練習で再生した。確かに、錆びたネジ外し、バンドブレーキの強固着のドラム外し、ボスフリーの固着外しなど、他所の自転車屋で断られたものも修理できたので結構、お客さんのツキも良くなった。先輩のアドバイスもちゃんと聞くもんだなあ。